2019年、日本在宅医学会と日本在宅医療学会が合併し、日本在宅医療連合学会へと統合されます。日本在宅医学会では地域のネットワークを活かし、地域の特色を出しながら行う地域フォーラムが2016年から開催されるようになりました。2019年9月に日本在宅医療連合学会第1回地域フォーラムが北海道札幌市で開催されます。
 私自身はこれまで東京都神津島村、神奈川県横須賀市、北海道札幌市で在宅医療を経験し、「在宅医療連携拠点事業」と「人生の最終段階における医療体制整備事業」という、ふたつの厚生労働省モデル事業を実施してきました。この中で様々な出会いと学びがありました。在宅医療の推進には、1)市民を含めた人生の最終段階(看取り)の文化づくり(再構築)、2)患者・利用者のための多職種連携、3)行政や医師会などの組織的関与、4)地域におけるリーダーシップが重要です。私は故郷の北海道に戻ってきて、多くのすばらしい在宅医療・在宅ケアのリーダーシップがあることに気がつきました。地域フォーラムでは、その力を結集し、北海道から在宅医療・在宅ケアの実践について全国に向けて発信します。本地域フォーラムのテーマを北海道弁で表現し、「在宅医療!ゴチャまぜ!DO(どう)!だべ!サ!」としてみました。
 まずは、「在宅医療!」に関連する学会や研究会、イベントなどを集約し「ゴチャ・まぜ!」とします。北海道(DO!)の在宅ケア関係者が一丸となって行う企画とします。このフォーラムの企画を通して今後の北海道の在宅医療・在宅ケアを推進する素地を作ります。また、学問的探求よりも実践(DO!)を重んじます。参加者が語り合う=ダベ!ることにします。営利企業の宣伝広告活動は最小限(サ!)とし、同時に学会参加費(サ!)を出来る限り抑えます。月曜は祝日でお休みです。学会に出張で参加して、前後は北海道観光を楽しんで下さい。会場すぐ近くの大通公園ではオータムフェストという、食欲の秋を満喫するイベントが開催されています。学会合併後の初の地域フォーラムとなります。来ないはずないですよね!ぜひ皆さんでお越しください。
大会長 医療法人財団老蘇会 静明館診療所 大友宣